ペリリュー島観光その2 太平洋戦争の激戦地を歩く ノースドック上陸〜千人洞窟

船を降りると、すぐそばに停まっていたマイクロバスに乗り換えて、ペリリュー島内観光が始まりました。青い空と色とりどりの鮮やかな花…といったのどかな光景の中を走っていると、ここが太平洋戦争の激戦地だったとはにわかに信じられなくなります。
が、そんな思いも目の前に現れた戦場の足跡・トーチカによって一転。暗く細長い窓の向こう側から銃口が向けられているのではないか…と思うと、そんなはずはなくともゾクってします。
ほどなくして停車したバスから外へ出ました。ここは千人洞窟と呼ばれています。当初は防空壕として使われていましたが、戦況が悪化するに伴って陣地・野戦病院となったそうです。
中へ入ると、風の通り道がなく、蒸し暑い…。こんな状況下で大勢の人々が、時には戦い、時には負傷された方に看護にあたっていらっしゃった…と思うと、胸がしめつけられます。

折り鶴が飾られた部屋から更に奥へ。足元に落ちている無数の空きビン。


ペリリュー島には水源地がひとつしかなったので、飲料水を確保するためのものも一苦労であったことを窺い知ります。使っていた人々の声無き声が聞こえてきそうでした。
帰りは別の出口から外へ出たのですが、その周りが黒ずんでいることに気づきます。これは、洞窟の中へ向けて火炎放射器から放たれた炎の焼け跡だそうす。それを聞いた瞬間、言葉を失いました。沖縄戦を伝えるドキュメンタリー番組映像で、何度かそのシーンを目にしたことはありましたが、実際にその現場に来たのは初めて。先ほどまでいた暑苦しい部屋の中へ、更に火の龍が攻め襲ってくる光景…一瞬意識を失いそうになりますが、どうにかバスへと戻りました。

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